新聞記事をリンクしても、消えてしまうのは
どうしたらいいんだろう・・・・
http://nr.nikkeibp.co.jp/topics/20071109/日経から
東京・銀座に“日本酒バー”が登場
有名デパ地下の珍味を肴にワイングラスで
2007年11月9日
選りすぐりの日本酒をワイングラスでどうぞ――。日本酒を中心とした日本の酒を取り揃えたバー「銀座 BAR 栄禄家」が、東京・銀座にオープンした。特に販促をしなかったにもかかわらず、10月の月商は13坪(42.9m2)で260万円を確保し、静かな人気を集めている。
ワインバーを安く改装した居抜き空間で、グラスなどの備品類も引き継いだことを利用し、日本酒などをお猪口でなくワイングラスで飲んでもらう趣向。日本酒は発売期間などが限られた13種類を含む25種類を揃え、ほかに焼酎、梅酒、発泡純米酒なども用意した。3種類の酒を飲み比べられる「利き酒3種類」(600円)が人気だ。
つまみは、近隣の三越や松屋といったデパ地下で人気の珍味を中心に集めた。「オクラの胡麻和え 高見屋 三越」(500円)、「わさびいなり 二貫 古市庵 松屋」(400円)、「デパ地下行列のスイーツ」(400円)など、百貨店名をメニュー名に使用し、百貨店が多い銀座ならではの立地を生かしている。
経営するのは、映画監督の黒澤明氏の世界をテーマにしたレストランを米国で出店する予定のセブンサムライ(東京都港区、櫻井貴幸社長)。米国出店に当たって、日本酒を取り揃えたウエイティングバーの併設を考えており、テストマーケティングするために出店した。「日本酒の知識を持たない人へのアピール方法を探りたい」(櫻井社長)という。
オープンは10月1日。入居したビルが取り壊されるため、営業は12月末までの期間限定。
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http://nr.nikkeibp.co.jp/topics/20071109_1/
食材の「作られ方」、知ってますか?
映画「いのちの食べかた」の見方
2007年11月9日
飲食店で毎日食材を扱う仕事に携わっていても、その生産現場をよく知る人はごく一部だろう。中国食材やBSE、鳥インフルエンザなど、近年立て続けに持ち上がる様々な問題に、食材への不安を頭の隅に抱きながらも、店で提供するものが一体どんな形で「製造」されているのか、知らないことが大半なのではないだろうか。
そんな中、注目したいのが11月10日から全国各地で順次公開となる映画「いのちの食べかた」だ。
「いのちの食べかた」は、大規模農場や牛・豚・鶏のと畜現場など、様々な食材の「生産の現場」を伝える映画だ。ドイツ語圏とおぼしき場所で撮影されたものだが、場所が特定できないようにナレーションはなく、淡々と野菜、果物、肉などの生産現場を映し出していく。これは、特定の地域や会社の話としてではなく、「自分が普段口にしているものの川上の生産現場」として観客が内容に意識を向けられるようにとの監督の意図による。説明がなくても、例えば、豚が機械で運ばれ肉へと加工されていく場面などは、そのよどみない流れに思わず目を見張る。
ただ、ナレーションや字幕による解説がないので、知識がなければ何をやっているかが分からない場面もある。そこで読んでほしいのが同映画のパンフレット。鶏がなぜあのように飼育されているのか、牛や豚がなぜあのような形でと畜されているのか、あれはどんな野菜の栽培場面で、なぜ画面のような作業をしているのか……。あくまで推測としながらも、パンフレットには専門家による各場面の説明が書かれており、これを読んでから映画を見ると、映し出された数々の現場をより深く理解できる。
ブワっと燃え上がる火の中に豚が運ばれていくシーンなどは、「何が起こったんだ?」と思ったが、これは豚の皮を可食部として残すため、毛を取った後の残毛を火で焼いているシーンらしい。ちなみに日本でも、沖縄など皮を残して処理する地域もある。
この映画だけではなく、最近では様々な形で食材の「作られ方」が紹介されるのを目にするようになった。その一つが、同パンフレットにも寄稿しているイラストルポライターの内澤旬子さんが2月に上梓、話題となっている『世界屠畜紀行』(解放出版社)。日本やアメリカを含めた世界のと畜現場をイラスト入りで分かりやすくレポートした一冊だ。日本のBSE検査の手順についても詳しく取り上げており、日本が実施する全頭検査の問題についても考えさせられる。
また、11月24日には、食の安全をテーマとした国内外のドキュメンタリー映画14本を集めた「国際有機農業映画祭」(公式ホームページ:http://yuki-eiga.com/)が初めて東京で開催される。NPO法人「日本有機農業研究会」(文京区)などが構成する実行委員会が主催する映画祭だ。
こうした機会に、食材を一度、原点から見直してみてはいかがだろうか。
(大塚 千春)